春節杯は書いてます/その上家は俺です、しかもどっちも

前回エントリで、今書いてるよ、といった春節競技会(1/28・29)の大会自戦記。今も書いているところです。本当はそちらを先に上梓してから、上記ニュースを紹介したかったのですが、なかなかうまく書けないものでして、順番が逆になってしまいました。
とはいえ実際のところ、自戦記を書くだけだったらそれほど難しいことじゃないんです。単にこんなことがあった、こうしていたら和了れていた、これはどうだったんだろう、これはうまくいった、とかを羅列するだけでよいのです。
できないのは、それを面白く書くこと。
さんたまさんが「さんたま戦記 奥様は麻将」の中で、同じ春節競技会の自戦記を書かれていますが、やっぱ面白いですね、さんたまさんの文章は。楽しく笑いながら読んでしまいます。
それに比べると自分の書いている自戦記は、暗い気分で鬱になるというかですね。こう、『実戦では〜のように打ったが、正着は〜だっただろう。なぜならば〜で〜だからだ。この程度の打牌を失敗するとは情けない。心から恥ずかしい』みたいな感じで、徹頭徹尾、暗黒世界。読んでいてこの人は(自分だけど)、自らコンクリートに頭をぶつけ、額からは血と汗を、まなこからは涙と血の涙を流しながら書いているのではなかろーかと思ってしまうほどなのですよ、コレは。
つーことで、こんなキモい状態ではいかんと思い、上記の今ニュース紹介時には意識的に芸風を変えてみました。……その結果がどうだったかというと、お読みいただければわかるように、ますます俺キモい口調になってしまいましたとさ。って、ヒドいオチだ。ニュースには、色をつけずに紹介する自分規制をかけていたというのに、その目標はあっさり崩壊。
ともあれ、2/12には名古屋の「第4回 国際公式ルール麻雀大会」に参加予定ですので、それまでに春節競技会のレポを書けるように頑張ります。


ところで話変わって、上で紹介した『みんなのちゅんま』
早速、r@PCLabo(http://blog.livedoor.jp/r_risd/)さんが「ばんばん王国」中国式麻将講座 2月の自戦記を投稿しておられます。
お読みいただければわかるように、実は私もこの大会(勉強会)には参加していました。そして、rさんとも2度対局しています。
1度目は、第3回戦。初巡に確定大三元が発生したおそろしい卓ですが、その大三元をポンしたイケてる野郎が私です。いや、どの辺がイケてるって、そりゃもう結局大三元和了れなかったところなんですがね。
大三元のときの配牌はこんな感じ。

一萬三萬四索九索八筒南西白白發發中中

この配牌から、1巡目、下家のrさんが打白。ポン。
同巡、下家のrさんが打發。ポン。
同巡、下家のrさんが打中。…ポン。

ふつうにビックリしました。3枚目の三元牌をポンしたときの手牌はこんな感じ。

一萬三萬四索八筒 ポン中中中横 ポン發發發横 ポン白白白横


んで、最終形はこんな感じ。

一萬二萬三萬二索 ポン中中中横 ポン發發發横 ポン白白白横

…ねぇ、おじさん。その中ポンしない方がよかったんじゃないの?
……うるさい、そんなことわかってるわ! だいたい俺はまだおじさんじゃねぇ!(25歳独身)


という会話が頭の中をよぎりましたが、…でもさあ。白發中と対子であるところに、都合よく白發中と出てきたら、やっぱ鳴くっしょ。鳴かずばいられまい。鳴いてこそ人間。鳴くが男の花道ですよ。
そんなことよりもすげぇ!と思うのは、3枚目の中を場に打つときに、一瞬たりとも躊躇するそぶりを見せなかったrさん。配牌で白發中が対子で入っていることなんてめったにないですし、だったら相手が中を待ちにする前に、さっさと中を処理するのが戦術的には正しい。それは頭でわかっていますが、実戦で自分が同じ局面に立ったときにあの中を切れるかどうか。よしんば切れたとしても、ノータイムでそれを打てたかどうか。おそらく無理だったでしょう。それをやってのけたrさん。聞くところによるとまだ高校生ということで、将来が末恐ろしい雀士です。


それと、もう1度同卓したのが第4回戦。決勝卓でした。
そして氏の自戦記中、(時間制限による)オーラスで、「捨てるぐらいならσ(-_-)によこせ・・・」と言われた四筒を捨てた上家が私です。
そのときの手牌はこんな感じ。

一萬二萬三萬六萬七萬八萬五索六索八索八索三筒七筒九筒 ツモ四筒

このとき私は、同卓者のI.Nさんと3位入賞を争っていまして(結局別卓で点棒を叩いた友人に3位をかっさらわれてしまいましたが)、約70点差?で私が順位を上回っていたものの、ツモ和了り次第でまくられる可能性のある危うい2位(卓内)でした。
んで、露骨に混一色で仕掛ける下家のrさんに三筒を絞っていたところにツモ四筒
安全に行くなら、ほぼオリ前提での萬子落としでしたが、すでにI.Nさんの仕掛けが入っており、和了られるわけにもいきません。筒子を切って三色三歩高と花竜のイーシャンテンを維持するつもりでした。
この四筒ツモの直前にちょうど三筒のポンが入ったところ。和絶張になったばかりの三筒でしたが、切るなら今しかない、巡目がたてばたつほど危険になるのだから、切るなら今だ、こう思いましたが、実際には四筒をツモ切ったのでした。
なぜか? 実は、数巡前にrさんが二筒を捨てたときに、rさんはものすごく後悔しておられたのです。そしてそのあとに五筒六筒七筒をチーし、さらに三筒のポン。
筒子の567のターツがあり、3の対子があり、二筒を捨てるとものすごく後悔する形。おぼろげに浮かび上がってくるのはこんな牌姿です。

三筒三筒四筒五筒五筒七筒


二筒五筒六筒七筒を補ってみましょうか。

二筒三筒三筒四筒五筒五筒六筒七筒


そう、一色三歩高! ここから二筒五筒六筒七筒を除き、三筒をポンすると、残るのは四筒五筒のターツ。私にとって三筒は超ド本命の牌だったのです。


とはいえ、上記の形から間違って二筒を切ったりすることなどあるだろーか、という疑念もあり、自分の読みを信じきれない。結局はテンパイまで三筒を絞るつもりの四筒ツモ切りを選択しました。
実戦ではこのあと有効牌が入ることなく、三筒を切らないままに終局。しかも、三筒を止めた後に、rさんの手の内から六萬なんかが出てくるという有様。ホント、読みってのは当たらないもんだなぁと痛感した次第であります。



いや、しかしrさんは強かった。手も足も出なかったもん。負け癖ついたかもしれないな。次お会いしたときは、全力で同卓を避ける所存でありますので(笑)、よろしくどーぞ。